我々の世界は物や情報で溢れています。無料や安価で手に入る物も多く、手を伸ばせば様々な物が購入できたり情報にアクセスすることができます。ただ、自分自身で管理できる物の数には限度があり、それを超えてしまうと、管理が行き届かず残念ながらせっかく買った必要なものが不要なものに変わってしまいます。
こうした状況に陥ってしまうとお金は無駄になり、物も無駄になり、処分の手間まで無駄になります。そうならないために今回は、節約に関する「断捨離」について取り上げます。
この記事を読むことで、断捨離の基礎知識を理解し、実際にやり方や判断基準を学ぶことができます。さらに、節約効果や家計への影響を知ることで、より効果的な生活改善ができるようになります。また、成功するためのポイントについても学ぶことができます。断捨離を始めたい方や、既に始めている方にとっても役立つ記事となっています。
はじめに
節約生活を継続していると、おのずと「断捨離」や「ミニマリスト」という言葉にたどり着くのではないでしょうか。最近は、テレビや書籍などでも取り上げられることが多く、注目を集めています。では、なぜ断捨離が必要なのでしょうか?また、節約との関係性についても考えてみましょう。
なぜ断捨離が必要なのか?
現代社会において、私たちは多くの便利な情報と物に囲まれて暮らしています。しかし、その中には実際に必要なものと、不必要なものが混在している場合があります。不必要なものを手放すことで、部屋がスッキリし、ストレスを減らすことができます。また、断捨離をすることで、自分が本当に必要なものに目を向けることができます。
節約との関係性とは?
断捨離を行い、不必要なものを手放して、自分が本当に必要としているものだけを持つことで、様々な面から家計の負担を軽減することができます。たとえば、不要なものを捨てることでスペースが空けることができたり、買い物の回数や量を減らすことができたり、そもそも不要な物を買わないためのスキルが身につくことになります。結果的に断捨離という行為は節約に密接につながっているのです。
同様に、「ミニマリスト」についても節約ととても相性が良いです。ミニマリストについては、以前の記事で取り上げていますので、そちらも良かったら読んでみてください。
断捨離の基礎知識
では次に、断捨離の基礎知識について説明します。
断捨離とは何か?
断捨離とは、「断ち切る」「捨てる」「離れる」ことを意味する言葉です。つまり、今持っているものの中から不必要なものを手放すことが目的です。
断捨離の効果とメリットとは?
断捨離の効果として、部屋がスッキリすることで、ストレスが軽減できることが挙げられます。また、必要なものに目を向けることができるため、自宅での作業の効率が上がったり、自己啓発や自己成長にもつながります。そして、節約につながることも大きなメリットのひとつです。
断捨離のやり方
断捨離のステップとは?
断捨離のステップは、以下の通りです。
Step 1:場所決め
まずは、家の中を見渡し、どの部分から始めるか考えます。部屋ごとや部屋のこのクローゼットと決めて見直すのがおすすめです。その後、使っていない物や不要なものを見つけ出し、それを捨てるかどうかを決めます。
Step 2:分類
整理する場所が決まったら、物を分類します。捨てるもの、残すもの、誰かにあげるもの、売るもの等を分けておきましょう。難しい場合は、捨てるものと残すものの2種類でも問題ありません。
Step 3:廃棄
不要なものを捨てたり、人にあげたり、値段が付くものであれば売却します。廃棄処分には費用がかかる場合もあります。収集方法を調べたり、自治体が指定する収集日に出すようにしましょう。
Step 4:整理
残すものを整理して収納します。整理したうえで、必要に応じて新しい収納グッズを買うことも検討します。くれぐれもスペースが空いたからといってこれ以上購入はしないようにしましょう。
どこから始めるべきか?
断捨離を始める部屋の選び方についてですが、まずは一番使っている場所から始めることをオススメします。それはキッチンであったり、リビングであったり、寝室であったり、場所は問いません。また、自分が物が多くてストレスを感じる部屋や収納スペースでも始めると良いでしょう。
捨てるべきもの、残すべきものの判断基準とは?
捨てるべきもの、残すべきものの判断基準は人それぞれですが、個人的には色々と迷ってしまう性格なので、思い切って多めに捨てるようにしています。
一方、残すべきものは、以下のようなものだけに限ると良いでしょう。
断捨離の進め方とポイント
断捨離を進める際には、以下のようなポイントに注意するとすんなり捨てることができます。
小さく一気に進める
短期間で全てを断捨離するのは難しいです。そして、やり始めた時が一番熱量が高く、冷めやすいです。
そのため、段階的に、でも一気に進めることが大切です。たとえば、まずはクローゼットを終わらせて、次に本棚を終わらせて、次にキッチンなど、必ず少しずつでも良いので終わらせてから次に進みます。少しずつ範囲を広げていくと良いでしょう。
迷ったら捨てる
断捨離の際には、捨てるべきものと残すべきものをしっかりと見極めることが大切です。でも、断捨離はものを捨てることに意味があるため、迷ったら捨てるを心がけましょう。
思い出はデータで管理
思い出の品ってその方にとってはとても大切ものです。ただ見返す機会がないと思い出すこともないんですよね。本当に大切なら日常的に部屋に飾ってあげてください。そうでないなら写真を撮影してデータとして残しておく方がスッキリします。
ただ、捨てたらパートナーや家族に怒られてしまうような大切な思い出の品は、現物としてとっておく方が良いでしょう。
3ヶ月以内に使用したら残す、1年以上未使用は捨てる、間は明確な予定がなければ捨てる
捨てるものと残すものにも書きましたが、直近3ヶ月以内で実際に使ったものであれば残しておき、反対に1年以上未使用のまま放置されているものは捨てましょう。特に服などは一度購入してその後着なかったものは、流行などもあるため残念ながら今後も着ないと考えて良いでしょう。
それ以外の1年以内には使ったよというものは、明確に1年以内に使う予定があるもの以外は捨ててもほとんど影響がないです。
断捨離の節約効果
断捨離がもたらす節約効果とは?
断捨離は、不必要なものを手放すことで、物を減らしスッキリとした生活空間を作るだけでなく、節約効果も期待できます。具体的には以下のような効果があります。
ムダな買い物を防ぐことができる
断捨離を行うことで、自分が持っているものを整理することができます。自分が持っているものを整理することで、何が不足しているのかを把握することができます。そうすることで、無駄な買い物を減らすことができ、家計に負担をかけることを防ぐことができます。
不用品を売ることで収入を得ることができる
断捨離を行った際に、不用品が出てくることがあります。不用品を売ることで収入を得ることができ、家計の負担を減らすことができます。ただ、売却した値段の方が購入した値段より安い場合、そもそも購入しなければ良かったということは認識しておくべきです。
無駄な出費を防ぐことができる
家の中にあるものを整理することで、自分が何を持っているかを把握することができます。そうすることで、同じものを2つ以上買ってしまうということを防ぐことができます。また、同じものを複数持っていると、収納スペースが圧迫されてしまうこともあります。収納スペースを有効活用することで、家計にかかる出費を減らすことができます。
家賃を安く生活できる
断捨離をして不要なものを処分した結果、ある程度のスペースが確保できるようになるはずです。このスペースは、言い換えると「捨てるもののために家賃を払って管理していた場所」ということになります。もしそのスペース分、もう少し小さい部屋に引っ越したら、生活の満足度は変えることなく家賃を下げられる可能性があります。
光熱費の削減につながる
断捨離によって、家の中がすっきりと片付くことで、空気の循環がよくなり、暖房や冷房の効率もよくなります。効果は微々たるものかもしれませんが、光熱費の削減にもつながります。
断捨離の具体的な事例とアドバイス
例1:キッチン周り
キッチンは日々の食事の準備や片付けなど、家事の中でもっとも使用頻度が高く、雑然としやすい場所です。そこで、キッチン周りの断捨離を実践することで、効率的な家事や清潔な環境を手に入れることができます。
まずは、使っていない調理器具や食器を捨てることから始めましょう。同じ種類の食器や調理器具は、数を統一することでスッキリとした印象になります。また、使用頻度の少ない調理器具は、収納スペースを圧迫するだけなので、思い切って手放しましょう。
次に、食品の賞味期限をチェックして、期限が過ぎたものや半年以上開封しているものは捨てるようにしましょう。また、レシピを見ながら作る料理が少ない場合は、使用頻度の高い調味料のみをストックしておくと、無駄遣いを減らせます。
収納方法については、同じ種類のものをまとめて収納することが大切です。調味料などの小物は、引き出しや棚に整理用品を使ってまとめて収納すると便利です。また、頻繁に使うものは、手の届く場所に収納し、使用頻度の低いものは捨てるか奥にしまいましょう。
例2:クローゼット
クローゼットは、衣服を収納する場所として使われていることが多く、断捨離の対象としても重要な場所です。クローゼットの中には、年代物の古い服や着なくなった服、サイズが合わない服、お気に入りの服などがたくさん収納されている場合もあります。
まず、クローゼットの中身を取り出して、一度すべて見直してみましょう。使っていない服やサイズが合わない服は、すぐに捨てることができます。また、古い衣服や着なくなった衣服は、リサイクルショップに持って行ったり、誰かにあげたりすることもできます。お気に入りの衣服は、大切に保管して、定期的に着用するようにしましょう。
次に、クローゼットの収納方法を見直してみましょう。たくさんの服を収納している場合は、ハンガーを使って収納することが多いかもしれませんが、折りたたんで収納することを優先します。また、ハンガーは手軽に収納できる反面、なんでもハンガーに掛けて収納してしまいがちです。ハンガーは積極的に数を減らしてたためない洋服だけを掛けるようにしましょう。
最後に、クローゼットの中に必要なものだけを残し、不要なものを捨てることで、スッキリとした空間を作ることができます。クローゼットを断捨離することで、整理整頓されたスペースを作り、毎日の着替えもスムーズになるでしょう。
例3:子供のおもちゃ
子供がいる家庭では、子供のおもちゃの量が増えがちです。しかし、おもちゃが増えすぎると、片付けるのも大変になってしまいがちです。そこで、子供のおもちゃの断捨離について考えてみましょう。
まず、おもちゃは子供が成長するにつれて、遊ばなくなるものが出てくるものです。そのため、使わなくなったおもちゃは断捨離することが大切です。
次に、子供のおもちゃは、捨てるだけでなく、誰かにあげることもできます。まだ使えるおもちゃは、兄弟親戚や困っている人、施設などに寄付することで、処分費用も不要になります。次に遊ぶ子供たちの笑顔も増やせて一石二鳥です。
また、おもちゃを収納する場所も大切です。子供部屋がある場合は、必ず部屋の中に収まる範囲で子供が使いやすい場所に収納することで、片付けがしやすくなります。
最後に、子供が選んで一緒に断捨離を行うことも大切です。子供にも、心の整理と使わなくなったおもちゃを手放すことの大切さを教えることができます。また、一緒におもちゃを整理することで、親子のコミュニケーションも深めることができます。
以上のように、子供のおもちゃの断捨離は、子供の成長に合わせて行うことで、子供たちの生活を快適にすることができます。
断捨離のポイント
断捨離を習慣化するコツ
断捨離を習慣化するためには、継続することが重要です。以下に、簡単に習慣化するコツを紹介します。
- マイルールを設定する:
捨てるものの基準などマイルールを決めて、必ずそれに従うようにしましょう。 - 捨ててから買う:
物を増やさないために、ひとつ捨ててからひとつ買うを徹底しましょう。「買ってから捨てる」ではなく「捨ててから買う」です。 - 床に物を置かない:
ひとつ床にものが増えると、このくらい大丈夫と増えていきます。保管場所は決めた場所のみとし、保管場所が増えないようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、節約と断捨離の関係性と、効果的な断捨離の方法について取り上げてみました。改めて断捨離には、以下のようなメリットや効果があります。
周りの物が溢れるくらい贅沢な生活ができていることはとても嬉しいことではありますが、節約したい方にとっては、その贅沢は足かせになる場合もあります。自分自身の身の回りの物の量は適切か、一度周りを見渡して考えてみてください。
断捨離と節約のよくある質問Q&A
- Q部屋を断捨離するために必要なアイテムはありますか?
- A
部屋を断捨離するために、必要なものはありません。ただし、整理を始める前に、ゴミ袋やダンボールなど、不要なものを捨てるためのアイテムがあると便利です。
- Q断捨離はどのくらいの時間がかかりますか?
- A
部屋の大きさやアイテムの量によって異なりますが、断捨離のプロセスには時間がかかることがあります。全てが1日で完了しなかったとしても、1日ごとに完了できる範囲で区切って行うと、その後の生活にも支障がないでしょう。
- Q捨てるべきか迷うアイテムがある場合、どうすればよいですか?
- A
捨てるべきか迷ったときは、「迷ったら捨てる」を心がけてください。どれもお金を出して購入したり、誰かの思いが詰まったもののため、簡単に捨てることはできないと思いますが、断捨離であるということを忘れずにお願いします。
- Q1人で断捨離を進めることができません。
- A
基本的に断捨離は1人で進めることができますが、時には友人や家族に手伝ってもらって進めるのも良いでしょう。自ら判断できないという時は他人に判断してもらって断捨離をするのもありだと思います。
- Q部屋を整理することで得られるメリットは何ですか?
- A
部屋を整理しシンプルにすることで、周囲に心地よい環境を作り、ストレスを減らすことができます。また、節約効果もあるため貯金にもつながります。
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