長期投資が続けられない、投資を断念せざるを得ない理由

長期投資断念投資

長期投資が良いことは分かっているけど、投資を長期で続けることができない、何かしらの理由で断念せざるを得ない方って意外と多いみたいです。噂では3年以上継続して投資ができない方は全体の9割もいるとか。

もしかしたら、今まで好調な相場が続いてきた方にとっては、「え、そうなの?」という印象を持たれてしまうかもしれませんが、不調な相場続きだった方には共感していただけるかもしれません。投資家それぞれの相場の状況で感覚は異なると思いますが、多くの方にとって投資が続かない原因は何なのでしょうか。どうすれば投資を続けられるようになるのか、今回はその解決方法について探っていこうと思います。

記事を読んで分かること
  • なぜ長期的な投資目線が必要なのか
  • 多くの方が長期投資を続けられない理由
  • 長期投資を続ける方法

この記事を読むことで、投資における長期投資の重要性について知ることができます。多くの方が長期投資を続けることができない理由を知ることで、どのようにしたら長期的に継続して投資を続けていけるかを解説しています。投資初心者や投資を始めたばかりの方が、投資を続けるためのノウハウや知識を身につけることで、より自信を持って投資に取り組んでもらえればと思います。

スポンサーリンク

長期的な視野が重要な理由

私は基本的には、これまでインデックスファンドを購入して保有する長期投資が一番良いのではないかと考え、ブログでもおすすめの手法として紹介してきました。それはなぜかというと、長期投資が一番勝つ確率が高いと考えているためです。

長期的な視点を持って投資をすることは、資産形成をするうえで非常に重要な考え方になります。長期投資は以下のようなメリットを受けられることになります。

長期的な視点を持つことのメリット

長期的な視点を持つことのメリットは、短期的な市場の変動に左右されることなく、長期的に資産を拡大できる可能性があるところになります。資本主義社会の中で、今後も世界人口は増え続けて、経済全体が上昇していく場合、この長期的なメリットを最大限に受けることができます。

そして、長期的な視点を持つことができれば、それぞれの目標に向かって継続して投資を続けられることができます

複利の力は絶大

複利とは、元本に加えて受け取った利息にもさらに利息が加わり利益が増えることを言います。たとえば、100円を年利1%で1年間預けた場合、利息は1円ですが、複利で考えると、2年後には102.01円になります。つまり、2年目には元本に1年目の利息1円が加わり、その利息にもまた利息が発生することで、元本が成長していくのです。

このように複利は時間が経つほど、元本がより多く成長する力を持っています。つまり、長期間預けることで大きな利益を生むことができるということです。

具体的には、100万円を年利1%で10年間預けた場合、単利で計算すると110万円になりますが、複利で計算すると110万9496円になります。わずかな差ですが、10年という長い期間で考えると、複利の力が大きく働くことが分かります。

そのため複利の力を活用するためには、時間をかけて資産を増やしていくことが大切です。定期的に貯金をする、長期投資をするなど、積み立てることが大切です。

ただし、複利の力はマイナス方向にも働きます。借金の場合は、利息が利息に加算されていくため、反対に借金が膨らんでしまうことがあります。借金が雪だるま式に増えていく話は聞いたことがあると思いますが、それと同じように資産を買うことで雪だるま式に増やすことができるのです。



長期投資を続けられない理由

しかし、多くの投資家がこのような長期的な視野を持つことができません。ではなぜ、これだけのメリットがある長期投資を、多くの投資家は実践できないのでしょうか。彼らが長期投資を続けられない理由を考察してみます。

短期的な市場の変動に左右される

「3年後にお金持ちになれる」のと、「30年後にお金持ちになれる」のどちらかを選択できるのであれば、迷わず「3年後にお金持ちになれる」方を選びますよね。皆さんがなぜ投資をやるのかというと、やったらお金が増えると思っているからです。でも、叶うのであれば一刻も早くお金持ちになりたいのが人間の性です。

そのため多くの投資家は、短期的な市場の変動に左右されてしまいます。市場が上昇している時には投資をし、市場が下落している時には慌てて売却してしまいます。しかし、市場の短期的な変動は必ずしも長期的な傾向を表しているわけではありません。長期投資の視点に立って投資をするのであれば、それは逆効果になります。

目標が不明確である

皆さんは金額のゴール設定はしていますか?私は現在5,000万円をひとつの区切りとして目標を立てています。目標から逆算すると1年にどの程度投資資金を作ることができたら、どのくらいの期間で達成できるかが見えてきます。

しかし、このゴール設定がない場合、より目の前の利益にのみ注目してしましったり、途中で時間が経過するにつれて何のために投資をしているかが分からなくなって、投資が続けられなくなってしまいます。意外と多くの方は資産を増やすことばかり考えて、自分の目標を設定していないことが多いです。

感情に左右される

長期投資はプラスの利益をもたらす可能性が高いことは、多くの方が認識していることでもあります。でも実際は多くの投資家が、市場の変動によって感情的になってしまい、投資の判断に影響を受けます。それは、経験不足からくるものなのか、それとも知識不足からくるものなのか、はたまたリスクの取りすぎなのか、要因は様々ありますが、確かなことは、投資は、感情的な判断をしてしまうと失敗する可能性が高くなります

そのため、感情的な判断を避け、理性的な判断をすることが必要です。そもそも、感情に左右される程のリスクを取る時点で、リスクを取りすぎている可能性があるので、長期で成長する可能性が高いからと言って、投資資金を増やし過ぎるのは避けた方が良いでしょう。

不確実性に対する恐れ

多くの投資家は、不確実性に対する恐れを持っています。投資には、必ずしも成功するとは限らないリスクがあります。

「長期的に成長する可能性が高い」

でもこれは過去の事実であり未来は誰にも分かりません。だからこそ、「そうではない」最悪の未来がくるかもしれないと想像してリスクを取るのをやめてしまいます。

しかし、投資は一定のリスクを取ることが必要です。リスクを避けようとすることは、投資の成功につながらないことが多いため、投資家はできるだけリスクを最小限にしてから取ることで、不確実性に対する恐れを克服していく必要があります。

長期投資を続ける方法

長期投資を続けるためには、続けられない理由の逆を行うことの他にも、以下の方法を実践することが重要です。

目標を明確にする

長期投資を続けるためには、自分の目的を明確に定めることが必要です。目的を定めることで、投資家は投資の方向性を明確にし、長期的な目標に向けて投資を続けることができます。自分自身が今何に頑張らなければいけないかも明確になってくるはずです。

ポートフォリオを分散する

投資はポートフォリオを分散することでリスクを抑えることができます。ポートフォリオを分散することで、1つの銘柄の下落によって全ての投資が失われることを防ぐことができます。

感情的な判断を避ける

投資家は、感情的な判断を避けることが必要です。市場の変動に左右されず、冷静な判断をすることが重要です。投資を始めると最初は株価が気になって1日に何度も確認してしまうなどということをやってしまいがちですが、長期投資であれば、投資していることを忘れてしまうくらいが丁度良いのではないかと思います。

定期的に投資する

長期投資を続けるためには、定期的に投資をすることが必要です。市場の変動に左右されず、定期的に投資をすることで、長期的な目標に向けて積み立てを行うことができます。現在であれば各証券会社ごとにクレジットカード積立などのサービスも展開されているため、半強制的に定期積立をすることは可能です。

投資の知識を深める

投資家は、投資の知識を深めることが必要です。投資の知識を深めることで、市場の動向を理解し、冷静な判断ができるようになります。また、投資の知識を深めることで、ポートフォリオの構築やリバランスの方法を学ぶことができます。

リスク許容度を低く見積もる

最近は世間の投資気運も高まってきており、投資を始めた方が身近にも出てくるようになりました。何となくニュースやSNSでは「投資をしない人は情弱」といった雰囲気まであり、本当にそうだろうかと考えたりします。

株価が好調な時は、景気の良い株式投資に関するニュースや投稿を多く目にすることもあるかと思いますが、そういった周りの声には惑わされず、リスク許容度は自分自身が思っているよりもう少し低く見積もるくらいが丁度良いでしょう。

以下では、長期投資と相性の良いインデックス投資について取り上げていますので、もしよかったら参考にしてみてください。



まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、長期投資が続けられない理由として以下の要素を取り上げました。

  • 短期的な市場の変動に左右される
  • 目標が不明確である
  • 感情に左右される
  • 不確実性に対する恐れ

多くの投資家にとって何十年にも渡って長期投資を続けることは意外と難しいことのようです。しかし、目標を明確に定め、ポートフォリオを分散することでリスクを抑え、感情的な判断は避け、定期的に投資をすることで、長期投資を続けることができます。また、投資の知識を深めることで、より効果的な投資を行うことができます。

長期投資のよくある質問Q&A

Q
長期投資の期間はどのくらいですか?
A

長期投資の期間に明確な決まりはありません。一般的には少なくとも15年以上は保有する必要があると考えられています。15年以上保有し続けることができればリターンがマイナスになる可能性を限りなく小さくすることができます。

Q
長期投資はどのような銘柄に投資すれば良いですか?
A

長期投資は今後も安定した成長が期待できる投資先に投資をする必要があります。一般企業の多くは、将来何十年先まで本当にその企業が存在し続けられるかは不透明です。そのため、もう少し大きな視点で世界に分散した投資先に投資をするのが良いのでは考えています。私は主にインデックスファンドを長期投資する方法を実践しています。

Q
長期投資においてリスクを回避する方法はありますか?
A

長期投資においてリスクを回避するためには、アセットアロケーションやポートフォリオを分散することが重要です。現金を含めて複数の銘柄や資産クラスに投資をすることで、1つの銘柄や資産クラスにリスクが偏ることを避けることができます。

Q
Q4. 長期投資で利益を上げるにはどうすればいいですか?
A

長期投資で利益を上げるためには、市場の動向に左右されずに投資を続けることが重要です。また、加えて分散投資やリバランスなど、投資に関する基本的な知識を身につけることも大切です。

Q
長期投資において感情的な判断を避ける方法はありますか?
A

長期投資において感情的な判断を避けるためには、投資目的やリスク許容度を明確にし、目標を定めることが重要です。また、定期的に投資を行い、市場の変動に左右されない積み立てをすることも効果的です。

コメント