メンタルをコントロールで投資の損失にも耐える

メンタルコントロール投資

投資で成功するためには、もちろん投資のスキルが必要ですが、それと同じくらいメンタルコントロールも大きな要素になります。心身が健康であることは長期的に投資を継続するうえでとても重要になります。
今回は、投資をするうえで必要となるメンタルを維持する方法や、心理的な落とし穴からの克服方法を紹介します。

記事を読んで分かること
  • 投資家にとってメンタルの重要性が理解できる。
  • 投資家が陥りやすい心理的落とし穴や偏見を知れる。
  • メンタルをコントロールをするうえで心理的アプローチと技術的アプローチの方法が分かる。

この記事を読むことで、投資家のメンタルに関する重要性が理解できるようになります。また、投資家が陥りやすい心理的落とし穴や偏見について理解することで、これまでの自分自身の投資スタイルを見直すきっかけになると思います。
さらに、メンタルへの心理的アプローチと技術的アプローチを両面から知ることで、自身のメンタルを適切にコントロールして投資で失敗するリスクを減らすことができます。

スポンサーリンク

投資家のメンタルについての基本的な理解

投資をする方であれば共感していただける方も多いと思いますが、投資をするうえでメンタルコントロールは非常に重要な問題です。メンタルひとつで得をする場合も損をしてしまう場合もありますので、投資をする際は上手にメンタルと付き合っていく必要があります。

メンタルの健康は何故重要か?

投資家にとって、メンタルの健康は非常に重要です。なぜなら、投資は常に不確実でリスクが伴うため、メンタルの健康が損なわれると投資判断を誤ってしまい、損失を招く可能性が高くなるからです。また、投資は長期的な視野が求められるため、メンタルが健康でなければ、継続的な投資活動を行うことができなくなってしまいます。

投資家がメンタルを維持する方法とは?

投資家がメンタルを健康に維持するためには、たとえば以下のような方法があります。

  • リスク管理を徹底する:
    リスクを最小限に抑えることで、投資によるストレスを軽減することができます。
  • 常に冷静に分析する:
    感情的にならず、常に冷静に分析することで、投資判断を適切に行うことができます。
  • 情報を収集する:
    正確な情報を収集し、冷静な判断をすることができます。
  • 適切な休息をとる:
    投資活動を行う際には、適切な休息をとることでメンタルをリフレッシュすることが大切です。

投資家が陥りやすい心理的落とし穴

投資をしていると、つい陥ってしまいがちな心理的な落とし穴がいくつも存在します。

FOMO(恐れの欠如)に惑わされる

FOMOとは、Fear Of Missing Out(取り残される恐れ)の略で、自分が何かを逃してしまうことを恐れる心理状態のことを指します。たとえばSNSなどで、他の人が投資で大きな利益を出したという投稿を見ると、自分が損をしたような気持ちになって急いで買わなきゃという衝動に駆られる「あれ」です。

投資家にとってFOMOは、ある銘柄や市場が急騰しているという情報に惑わされ、ついつい買ってしまうという行動に繋がる可能性があります。しかし、市場の動きは常に読み切れるわけではなく、その情報が正しいとは限らないこともあるため、FOMOに惑わされず冷静に判断することが大切です。

サンクコストの罠に陥ってしまう

サンクコストとは、既に投資した資金や労力を取り戻すために、本来不合理な選択をしてしまうことを指します。たとえば、株価が下がってしまっても、損失を取り戻すために同じ株を買い増すなどの行動が挙げられます。

しかし、長期的に株価が上がることを信じられるならそういった選択肢もありですが、このような行動は、合理的な投資判断とは言えず、損失をさらに拡大することになる可能性があるため、冷静な判断をすることが重要です。

パニックに陥る理由とその克服方法

市場が急落すると、投資家は恐慌状態に陥り、パニックになることがあります。パニックになる原因のひとつに、損失を取り戻すために焦って売却することが挙げられます。しかし、焦って売却することは、損失をさらに拡大することになるため、一度冷静になり、今後の市場動向を見極めることが大切です。

投資家が陥りやすい心理的偏見

あとは、自分としては客観的な判断をしているつもりでも、知らず知らずのうちに考えが偏り、凝り固まってしまい偏見を生んでしまう、以下のような心理的偏見もあります。

自己確認バイアス

自己確認バイアスとは、自分自身の信念や考え方を正当化するために、過度に自分に都合の良い情報を選択的に受け入れることを指します。たとえば、ある銘柄を購入した投資家は、その銘柄に関する良いニュースを積極的に収集し、悪いニュースを無視してしまうことがあります。このようなバイアスに陥らないようにするためには、客観的な情報を収集し、冷静な判断をすることが大切です。

過小評価と過大評価

投資家は、特定の産業に対して過小評価したり、過大評価したりすることがあります。過小評価の場合、将来性のある産業に投資機会を見逃してしまう可能性があります。逆に、過大評価の場合、将来性が乏しい産業に投資してしまい、損失を被る可能性があります。産業を評価する際には、客観的なデータや情報を収集し、適切な判断をすることが重要です。

確証バイアス

確証バイアスとは、自分が既に持っている信念や予想に基づいて、過剰にその意見を支持することを指します。このバイアスによって、投資家は誤った判断をしてしまう可能性があります。たとえば、ある企業の株価が上昇しているときに、「この企業は成長しているから今が買い時だ」という考え方に固執して、その後の企業の業績が悪化したときに損失を被ることがあります。確証バイアスに陥らないようにするためには、客観的な情報を収集し、慎重な判断をすることが大切です。

心理学的アプローチ

ではこういった心理的なリスクに対して、どのように対処すれば上手にコントロールしていくことができるでしょうか。先程挙げた4つの他にもいくつか例を紹介させていただきます。

リスク管理を徹底する

投資家にとってもう1つ重要なメンタルは、リスク管理です。リスクを適切に管理することができれば、損失を最小限に抑えることができます。リスク管理には、株式、債券、不動産、貴金属、現預金など投資する資産クラスを分散することや、ポートフォリオの分散化などの方法が含まれます。

常に冷静に分析する

投資家にとって冷静沈着なメンタルは、成功するために必要不可欠です。市場が大きく動いた場合や、予期しない出来事が発生した場合でも、冷静沈着な投資家はパニックになることなく、状況を分析し、適切な行動を取ることができます。

情報を収集する、学ぶ

投資家にとって常に情報収集に励んだり投資の勉強をするなどの向上心も重要です。市場の情報や企業の情報を正確に収集することで、より的確な投資判断ができます。投資家は、市場動向に敏感であることが必要です。

適切な運動と休息

投資家にとって積極的な運動や休息も落とし穴に陥らないために重要なアプローチとなります。何事も集中力というのはずっと継続できないため、適度な運動などをしてストレス発散や気持ちの切り替えを行うことは重要です。運動は、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が減少し、心身のリラックス効果があります。

また、十分な睡眠は思考力や判断能力を回復してくれます。ストレス耐性が高まり、より冷静な判断ができるようになります。

忍耐力

投資家に必要な最も重要なメンタルの1つは、忍耐力です。投資には、しばしば期待外れの結果がついて回り、市場が思った通りの動きをしてくれない場合があります。しかし、忍耐力があれば、投資家は市場が回復するまで待つことができます。

楽観主義

投資家にとって楽観主義は、成功するために重要な要素の1つです。市場が悪化している場合でも、ある程度楽観的であれば将来的の回復に期待することができます。しかし、楽観主義を持ちすぎることも注意が必要です。楽観主義が過剰になると、最終的に市場が回復しない場合には損失を被ることになります。

自己理解

投資家にとって、自分自身を知ることは重要なメンタルコントロールのひとつです。自分自身の強みや弱みを理解することで、投資家はより的確な投資判断をすることができます。自己分析により、自分自身の投資スタイルや癖、リスク許容度を理解することができます。

失敗した経験

投資家にとって経験は非常に重要です。過去の投資経験から、投資家は市場の動向や投資商品の特性をより理解することができます。また、過去の失敗から学び、今後の投資判断に役立てることができます。

技術的アプローチ

心理的アプローチに加えて、その心理的負担の軽減をサポートする技術的アプローチについても紹介します。技術的アプローチは実際の行動に移すことができます。

資産を分散する

たとえば、ある株式に全てを投資した場合、その株式の価格変動によって全ての資産が影響を受けますが、複数の株式に分散して投資することによって、一部の株価が下がっても、他の株価が上がっている場合には、全体のリスクを分散できるため、投資全体のリスクが軽減されます。

株式、債券、不動産、商品など様々な投資商品に分散して投資することで資産を分散することができます。

長期目線で運用する

短期的な価格変動に左右されるような投資に比べ、長期的な視野で投資を行うことで、市場の動向に左右されにくくなります

また、長期投資は複利効果を生み出すことができます。複利効果とは、投資金利が継続的に利子を生み出すことで、元本に利子が加算されていく効果のことです。長期間にわたって投資を行うことで、投資利益が元本に加算され、より多くの利益を得ることができます。

少額から投資する

多額のお金を投資に使うことには、不安やリスクを感じる初心者の方も多いと思います。しかし、少額投資であれば、失敗したとしてもダメージが少なく、あまりリスクを感じずに手軽に始めることができます。少額であれば、毎月少しずつでも積み立てを続けることもできます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、投資をするうえで必要となるメンタルを維持する方法や、心理的な落とし穴からの克服方法を紹介しました。

特に長期投資を考えている方にとっては、10年以上継続して投資をし続ける必要があるため、技術的スキルよりもメンタルコントロールの方が重要になってくる場合が多いです。投資先の情報についてしっかりと勉強し、自信を持って投資を継続できれば、私はきっと大きなリターンとなって返ってくると信じていますので、一緒に継続していきましょう。

コメント