長期投資なんて簡単、自分なら長期間株を持ち続けられると思っていませんか?だって売却しなければ良いんですから簡単ですよね。でも実際には投資信託の保有期間は3年にも満たないんです。なぜなら数年間に渡って続く終わりが見えない不況で、人は資産が減っていくのを我慢できないからです。
この記事では、なぜ投資を3年程度でなぜやめてしまうのかや、自分自身がやめないために何をすれば良いかを解説します。この記事を読むと、この先の見えない不況にも株式を売却することなく乗り切れるマインドを身につけることができます。
ポイントは、「証券口座を見ないこと」です。それだけで、投資をやめてしまうリスクを大きく減らすことができます。
投資信託の平均保有期間は3年程度
平均保有期間に関するデータ
よく、投資では株式の保有期間は2,3年程度と言われています。実際に、先日の日本経済新聞には投資信託の保有期間に関する記事が掲載されており、QUICK資産運用研究所の調べによると、2020年末の投資信託に関する平均保有期間は、2.5年という調査結果も出ています。
今、投資をする方が増えてきているものの、実際には短期で投資信託を手放してしまっています。つまり、今投資をしている方のほとんどは2025年までに投資信託を売却してしまうということです。
なぜ人は投資をやめてしまうのか
投資をやめた理由
では、なぜせっかく投資を始めたのに短期間でやめてしまう方が多いのでしょうか。一番の理由は、「損をするから」です。資産が増えて儲かると聞いていたのに、実際にやってみたら損をした。だからやめてしまうのです。大きく儲かるより大きく損をする方が精神的に辛いですからね。
他にもいくつか理由があると思いますが、最悪儲からなくても良いから損はしたくないという方はとても多いです。
詳しくは、以下の記事にも投稿していますので、あわせて参考にしてみてください。
投資信託を売らないために
今、投資を始める方が増えてきており、それと同時に長期投資を目指す方も増えていきています。
そして、少し勉強すれば長期投資のメリットについて目にする機会があり、これなら自分でもできそうだと投資を始めます。みんな、長期投資のリターンが高くなる可能性を秘めているのは分かっているんです。
でも多くの方が数年で手放してしまうのを見ると、やはり長期で投資信託を持ち続けることの難しさが分かります。では、どうしたらそのリスクを大きく減らすことができるでしょうか。
投資していることを意識しない
ひとつは、投資していることを意識しないことです。具体的には逐一証券口座を確認しないようにしましょう。なぜなら、特に投資を始めたばかりの頃は証券口座の数字が気になり、ついつい見過ぎてしまうからです。
長期投資を前提として運用し、しかも余剰資金で運用しているのであれば、直近では必要のない資金で運用しているはずですので、証券口座を確認して、資産が増えた減ったと一喜一憂する必要は全くありません。
今売却する気がなく、15年以上保有し続けるなら、今株価を確認したところで意味はないからです。長期での目線で考えれば、今の途中経過を確認したところで何も変わりません。むしろ、見てしまったことで不安になって売ってしまうリスクしかないです。
私の場合、投資信託は基本的には売らないと覚悟しているため、証券口座のWebサイトから売却する手順すら若干怪しいところがあります。でもそれ位で良いんです。
15年でプラスリターンは10年マイナスリターンの裏返し
米国株は、暴落が起きたとしても15年以上保有し続けると、元のピークを超えてマイナスにならないというデータがあります。これは米国株に投資をする方にとってとても心強い根拠になるでしょう。しかし、これは裏を返せば10年程度マイナスリターンが続く年もありますよということです。
長期投資は、最終的に株価は上がるという部分にだけ注目してしまいがちですが、その過程では、何年も下手をすると10年20年と不遇の時期を耐えなければいけない可能性を認識する必要があります。
その分勉強して腹落ちさせる
そして、最終的にその不安を完全に払拭することはできません。少しでも不安を払拭していく方法は、株を買い増しするでも、売却するでもありません。自ら勉強して試して経験していくしかありません。
投資には、必ず負ける方法はあっても必ず勝てる方法は存在しないのです。勉強したことを自分の中で咀嚼して腹落ちさせることができれば、より安心して投資を続けることができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、投資信託の平均保有期間は3年程度というデータから、2025年までに投資をやめる人が急増するという話をしました。
10年や15年といった期間は、今考えているよりずっと長いです。自身の15年前を思い出してみてください。あの時から一貫して変わっていないことって意外と少ないと思いませんか。
そんな長い期間株式を保有し続けるからこそ、長期投資にはそれに見合ったリターンがあるんでしょうね。
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